轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

弟の次郎はやっと十歳で、こっけいなことといたずらがすきであるが、船が本土をはなれてから急にだまりこんで、ちがった人のようになった。

このふたりの兄弟を主人として、忠実につかえているのは、モコウという黒人の子である。モコウは両親もなき孤児で船のコックになったり、労役の奴隷になったりしていたが、富士男の父に救われてから幸福な月日をおくっている。

ところが人心はその面のごとし、十人よれば十人ともその心が同一でない、同じ友だちのドノバンは、なにからなにまで、富士男に反対であった。日本のことばにアマノジャクというのがある、他人が白といえば黒といったり、他人が右へいこうというと、イヤぼくは左へゆくといったり、いつも他人に反対して、自分のわがままをつらぬこうとする。ドノバンはいわゆるアマノジャクで、そのごうまんな米国ふうの気質から、いつも富士男を圧迫して自分が連盟の大将になろうとするくせがある。富士男が一同に尊敬せらるるのを見ると、かれは嫉妬にたえられぬのであった。

このいとうべき性癖があるドノバンに、なにからなにまで敬服しているのは、そのいとこのグロースであった。