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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

その味は甘蔗からとったものにはおとるが、料理に使うには十分である。

砂糖がどんどんできる、酒もできる、ただたりないのは野菜だけである。

だがそのかわりに肉類は十分になった、富士男ドノバンらは三日のうちに、森のなかで、五十余頭のきつねをとったので、りっぱなきつねの毛皮は冬の外套用としてたくわえられた。それからまもなく少年連盟は総動員をもって海ひょう狩りの遠征を挙行した。

海ひょう狩りの目的は、サクラ湾に群棲する海ひょうをとって、その油をとることにあった。じっさい洞窟内のもっともなやみとするところは、夜間の燈火が不十分なことである。

全員十五名、場所はすでにいくどもゆきなれた、サクラ湾である、路程は遠からず、危険のおそれがないので、年少組までのこらずつれてゆくことにした。ひさしぶりの遠征に、年少連は夜が明けるのも待ちかねて、小いぬのようにとんだり、走ったり、海ひょう狩りの壮快な気分にようていた。

夜はほのぼのと明けて、太陽の光が東の天に金蛇を走らしたころに、一同は身軽に旅装をととのえた。バクスターが苦心してつくった車に、ガーネットとサービスが、かいならした二頭のラマをつけ、車の上には硝薬、食料、鉄の大なべ、数個のあきだるをのせ、勇みに勇んで左門洞を出た。