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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
「次郎君のことはぼくも気にかかっていた、きみがそうしてくれれば非常につごうがよい」
その日の夕飯時に、ゴルドンは富士男、モコウ、次郎を遠征に派遣するむねを一同に語った。一同はことごとく賛成したが、ひとりドノバンは不服をいいだした。
「それではこの遠征は、少年連盟の公用のためでなく、富士男君の私用のためなのかね」
「そんな誤解をしちゃいかんよ、たった三人で遠征にでかけるのは、ひっきょう一同のために東方に陸地があるやいなやを探検のためじゃないか、きみは富士男君に対してそんな誤解をするのは紳士としてはずべきことだよ」
ゴルドンはすこしくことばをあらげてドノバンを責めた。ドノバンはだまって室を出ていった。
翌日富士男はモコウと次郎をつれてボートに乗り、一同にしばしの別れを告げた。
いま富士男がしるした日記の一節を左に紹介する。
二月四日 朝八時ぼくは次郎とモコウをしたがえて一同に別れを告げた。ニュージーランド川より平和湖へこぎだすに、この日天気晴朗、南西の風そよそよと吹いてボートの走ること矢のごとし。
ふりかえって見ると湖のほとりに立っている諸友の影はだんだん小さくなり、棒の先に帽子をのせてふっているのはゴルドンらしい、大きな声でさけんでいるのはサービスだろうか。