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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
ところがさけが多くとれればそれをたくわえる方法を考えなければならぬ。そこでひじょうにたくさんの塩が必要になった。一同はサクラ湾に製塩場をつくった。もとより完全なものではないが、浜辺に四角の大きな水ぶねをおいて、それに潮水をくみいれ、太陽の熱でもってその水気を蒸発させ、その底にのこった塩をかきあつめるようにしたのである。
これはじつにはかばかしからぬ計画である、だが少年の共同一致の誠の力は十分に塩を製しうることができた。
三月になってドノバンはウエップとイルコックのふたりとともに毎日小鳥がりをつづけた。
ゴルドンはみずから主となってだちょうの森へいってまきを採伐し、二頭のラマをつかって運搬をしたので、六ヵ月分以上のまきの貯蓄ができた。
このあいだにもゴルドンは例の日課の勉強だけは一度も休まなかった、一週に二度の討論会もつづけた。討論会ではいつもドノバンが能弁をふるって一同をけむにまいた。
ある日、四月二十五日の午後、少年連盟の上にとりかえしのつかぬ不詳の事件がおこった。それはほんのささいな輪投げの遊戯からの衝突である。
輪投げというのは平地の上に二本の棒を立て、一定の距離をとってこの棒にはまるように木製の輪を投げるのである。