轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
かれは矢声をはなって輪を投げた、輪はくるくると旋回して棒の頭にはまらんとしてかすかにさすったまま地上に落ちた。
「しまった」
とグロースがいった。
「いやいや敵もまたしくじるから同点になるよ、見ていたまえ」
とイルコックがいった。
最後に富士男の番になった。
「富士男君たのむぜ」
とサービスがいった。
「あてにするなよ、ぼくはへただから」
と富士男は微笑した。そうしてはるかの棒を見やった。かれはもとより勝敗に興味をもたなかった、負けたところでさまでの恥でもないし、勝ったところでほこるにたらず、こう思っている。
かれは棒と自分の距離をはかり、それから手に持った輪の重さと旋回の力を考え、つぎに自分のからだの位置とコントロールを考えてるうちに、それを考えることの興味のほうが勝敗の興味よりもずっと深くなってきた。それだけかれは冷静であった。
かれはねらいを定めて輪を投げた、輪はうなりを生じて鉄棒を中心にくるくるくるとからまわりをしながら棒の根元にはまった。
「二点! 万歳! 総計七点! 万歳!」
サービスはおどりあがってさけんだ。
「万歳! 勝った」
とバクスターもガーネットもおどった。