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こうげいのみち
工芸の道
柳 宗悦
在线阅读柳 宗悦《工芸の道(こうげいのみち)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 166,103 字 · 336 页
大津絵または追分絵とは今の大津の町から大谷、追分にかけての街道で鬻いだ所から来た名である。明らかに旅人の土産物であった。かかる絵は又平とか、又兵衛とかに始まると俗説は説くが、よしそうであったにしろ、大津絵の美しさは無名の画工の手に渡ってから後のことに属する。元禄を境とし遠くは寛永頃まで溯るものを初期とし、大きさはほとんど長版である。最初は仏画のみであったことは文献の示すとおりである。だが漸次寓意を含むある特種な一定の画題を生じた。「藤娘」とか、「鬼の念仏」とか、「槍持奴」とか、「鬼に三味線」とか、「提灯釣鐘」とか、「瓢箪鯰」とか、「女虚無僧」とか、「若衆」とか、「竹に虎」とか、「鷲」とか、「鷹」とか、その数は多い。図に選んだ「弁慶七つ道具」もかかる初期の作の一枚である。元禄以後は中期に転じ、半紙版のもの多く現れ、好んでこれに教訓の和歌を添えた。文化文政の頃に至ってはすでに末期。大津絵の正格を失って美しいものは何一つ残らぬ。いずれも取るに足らぬ戯画に沈んだ。そうしてそれはむしろ廃頽的な大津絵節の方向にと転じた。
用いられた顔料は丹や朱土や白緑や黄土や胡粉等。