轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
46 石川光明氏と心安くなったはなし
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,975 字 · 10 页
石川氏は熱心にいわれる。
「そう、あなたがいって下さるなら私も何んだかやって見たい気がして来ました。どんなものを製作えましょうか」
「何んだって、あなたの好きなもので好いでしょう」
「では、何んともつかず、一つこしらえて見ましょう」
そういって製作したのが蝦蟇仙人であったのでした。これが相当評判よろしく三等賞を貰ったようなわけで、全く光明氏の知遇によってこの縁を生じたようなわけで、それから間もなく会員になったりして、会員中の主立った竜池会当時の先輩は申すまでもなく、工人側でも金田兼次郎氏、旭玉山氏、島村俊明氏その他当時知名の彫刻家や、蒔絵師、金工の人たちとも知り合いましたが、その中でも石川光明氏とは特に親密で兄弟も啻ならずというように交際しました。それで、世間では、光明氏も光が附き、私も光が附いているので、兄弟弟子ででもあるかのように、余り仲が好いものですから思っていた人もありました。
とにかく、明治十三年に生まれた竜池会というものは、その後に起った美術界のいろいろな会の母でありました。そして好い根柢を植え附けたのであった。
つまり、少数の先覚者が、幕末より明治初年にかけ、日本の美術は衰退し行くにかかわらず、在来の日本古美術は、どしどし西洋人に持って行かれ、好いものを製える人は少なくなり、日本にあるものは持っ