轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
78 谷中時代の弟子のこと
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,224 字 · 16 页
それでこの人の来意は分りましたが、さて、こうして遠国からわざわざ上京して彫刻をやろうという覚悟はさることながら、実地に当ってはなかなか容易なことでありませんから、私はその旨を一応話し、まず少しの間通ってやって見るがよろしかろうと答えますと、米原氏はよろこび、それから何処であったか谷中からは大分離れた処に下宿をして毎日弁当持ちで通って来ました。
この時代は、私は先方の都合はどうであっても委細かまわず弟子にしました。自分持ちで通える人は通ってもらい、また食べることが出来ず、居る所のない人は、家へ置いて食べさせるようにしまして、なるべく自分の方を切りつめ切りつめして、一人でも多く弟子を作ることに心掛けましたので、次第にその数が多くなったことであるが、その中でこの米原氏はなかなか感心なところのあった人で、また大分他とは異った処がありました。今日でも世評はいろいろあるかも知れませんが、初めて私の玄関へ来てから以来、その熱心さというものは到底普通では真似の出来ない処がありました。もっとも故郷を出る時の意気が違うから、自然その態度がはげしいのでありましょうが、たとえば、毎日通って来るようになってからも、上京早々のこと故、上野、浅草と少しは見物もして歩きたいのは誰しも人情であろうが、私が仕事場へ出て見て、今日は休日である