轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
78 谷中時代の弟子のこと
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,224 字 · 16 页
その時分のことで、米原氏は元大工さんであったから、大工の方のことも無論出来るが、或る時、下駄をこしらえた。日和下駄でもなく、足駄でもない中位の下駄、……晴雨兼帯というので実に奇妙なものだが、これはなかなか経済的、一つあれば随分長い間天気にかかわらず役に立つ……ただ、この新案の下駄の歯で時々雨上がりの庭をほじくられたのには弱ったが……、それは昔の一笑話で、今日では氏もこうずになって、なかなか庭を下駄歯でほじくられるようなことはない――笑い話はさて置いて、出来る人は世話の焼けないもので、米原氏へ或る一つの手本を与えると、それを手本に模刻が出来る。薄肉とか半肉とかで、此所はこうと一ヶ所極まり処を教えると、一を聞いて十を知るという方で、その次に同様の趣の処はちゃんと前例によって旨くやってある。それで一、二年の間にはめきめき腕が上がって私の手伝いも立派にするようになりました。これはひとえに勉強の功でありますが、またその人の素質によることでありました。
さて、歳月流るる如く、米原氏が出雲言葉丸出しで私の玄関へ参ってから、早三年になりました。三年という約束だから、或る日、私は米原氏に向い、