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かいだんぼたんどうろう

怪談牡丹灯籠

三遊亭 円朝

04 怪談牡丹灯籠

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 123,879 字 · 246 页

青空文庫

奴だから、そこが親馬鹿の譬の通りですが、殿様訳をお話し申してもお笑い下さるな、お蔑み下さるな」

飯「どういう御病気で」

相「手前一人の娘でございますから、早くナ婿でも貰い、楽隠居がしたいと思い、日頃信心気のない私なれども、娘の病気を治そうと思い、夏とは云いながら此の老人が水をあびて神仏へ祈るくらいな訳で、ところが昨夜娘のいうには、私の病気は実は是々といいましたが、其の事は乳母にも云われないくらいな訳ですが、其処が親馬鹿の譬の通り、お蔑み下さるな」

飯「どういう御病気ですな」

相「私もだん/\と心配をいたして、どうか治してやりたいと心得、いろ/\医者にも掛けましたが、知れない訳で、是ばかりは神にも仏にも仕ようがないので、なぜ早く云わんと申しました」

飯「どういう訳で」

相「誠に申しにくい訳で、お笑い成さるな」

飯「何だかさっぱりと訳が解りませんね」

相「実は殿様が日頃お誉めなさる此方の孝助殿、あれは忠義な者で、以前は然るべき侍の胤でござろう、今は零落て草履取をしていても、志は親孝行のものだ、可愛いものだと殿様がお誉めなされ、あれには兄弟も親族もない者だから、行々は己が里方に成って他へ養子にやり、相応な侍にしてやろうと仰しゃいますから、私も折々は宅の家来善藏などに、飯島様の孝助殿を見習えと叱り付けます