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せんそうろん
戦争論
「人間喜劇 第一一号」イヴニングスター社、1948(昭和23)年10月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,716 字 · 22 页
無策の故に、天皇制を利することは、あまりにも無責任、無智、無謀と云わねばならぬ。
これと同様の無策無謀のアラワレが、各種の弾圧、禁止である。エロ・グロの禁止、弾圧。禁止ぐらい、安易簡便な法はない。そして、禁止というものには、工夫と努力がミジンも必要とされず、禁止から、進歩発展が生れるということは、有り得ない。
軍人たちは、戦争中、弾圧、禁止を乱用したものだが、目に一丁字なき軍人がこれを行うのは、ともかく、文化国家と自称するものが、禁止の安易につくとは言語道断と云わねばならぬ。
エロ・グロを、芸術に高めるための、努力と工夫が大切なのである。さすれば裸レビュウの如きは、自然に場末の片隅へもぐりこまざるを得なくなるのだ。すべてが、禁止と反対の積極的な努力と工夫でなければならぬ。進歩向上というものは、そこからでなければ生れ得ず、禁止の法を用いる限り、安易について、蒙昧にとゞまることでしかないのである。その無能無策と、反文化的性格は、第一級の罪悪と云わねばならぬ。そして、禁止のもつ安易さは、反文化的性格と共に、専政的なものであり、同時に、軍人の、又、ファッショの性格でもあるのである。