轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
うちあけばなし
打あけ話
宮本 百合子
「東京日日新聞」1937(昭和12)年2月9~11日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,441 字 · 7 页
そして、「これが今、この雑誌で呼びものになっている長篇小説の原稿です。作者は四十五の女工ですよ」といった。
私は十七、八の頃は、文房堂の原稿紙をつかった。それは二十四字詰かで、書いたものが印刷されるようになっても、普通二十字詰がつかわれることを知らずに、それをつかっていた。そしたら何かの折、誰かがそのことを教えてくれ、慾も出て、ずっと二十字詰を使うようになった。
その時分から松屋のを使いはじめ、永年、そればかりをつかっていたら、二、三年前、体がひどく疲労したことがあって、その弱っている視力に松屋のダーク・ブルーの、どっちかというと堅い感じの枠が大変苦しく窮屈に感じられた。困った、といっていたら、友達が盛文堂という店の原稿紙を紹介してくれた。その中で、赤っぽいインクで刷ってある大判のが、枠の形も周囲の余白もたっぷりしていて、柔らかみもあり、気に入った。それを使って安心していたら、去年の煙草値上げ前後から紙質が急に悪くなった。元のと比べて見ると、枠の横もつまり、余白もせまくなり、判全体がほんのすこしずつ縮んでいる。私はいやな気がした。盛文堂では、この頃売込んだので質を悪くしたと思った。