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ぎじゅつのてつがく

技術の哲学

戸坂 潤

「技術の哲学」時潮社、1933(昭和8)年12月13日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,443 字 · 164 页

青空文庫

と全く正反対な意義を有っていることは面白い。でここでは技術家の欠乏・不足を補うために、諸種の技術家(有資格労働者・技術幹部・高級技術者・発明家・等々)の養成と教育とに最も力が入れられる。そうやってここでは「新しい」技術家が発生しつつあるのである。労働学校・工場学校・等々(之は生産と教育・労働と思考・実践と理論との統一であるが)、これ等の新しい教育機関の手によって、労働者大衆自身が技術家として教育される。而もこの新しい労働者技術家の養成と教育とに取っては、資本主義諸国に於てのような制限や手控えは現在少しも必要ではない。だからここでは労働者と技術家との普通見受けられる対立は、根本的な形では存在し得ない。元来この対立は、資本家的支配の形態が工場の秩序にまで反映したものに他ならないが、之は原則的に排除されねばならぬものにぞくするからである。

さてこの新しい――プロレタリア的――技術家の前に、資本主義的・インテリ出身の・旧技術家の地位はどうなるか。ソヴェートに於ける労働者技術家乃至技術家候補者の数は急速に増加しつつあると報じられている。一九三一年に於ける大学の入学生は一五万七千名で、三二年には夫が二三万人に増加しているし、同じく三二年に於て工芸学校は四二万人、大学労働者予備校(worker's koculties