轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ぎじゅつのてつがく
技術の哲学
戸坂 潤
「技術の哲学」時潮社、1933(昭和8)年12月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,443 字 · 164 页
発明や発見――多くの哲学者はここに技術の本質を見ている――は、偶発した天才や、天与の偶然に基くもので、必ずしも技術的必要に迫られたものではない、と云うかも知れない。併し所謂発明や発見には、大抵の場合、実はそれに先立つ同種の発明や発見があったことはよく知られている事実であって、偶々それがまだ技術的な必要に際会していなかったために歴史的な意義を持てなかったのであり、後に実際上技術的な必要を生じてからの同種の発明又は発見の反覆だけが、所謂「発明」や「発見」の名誉を与えられるわけなのである。なぜなら、この時になって初めて、その発明なり発見なりがその後の系統的な展開を始めるわけで、それが初めて歴史的に見て意味のある展開の端初――「発明」「発見」――となるわけだからである。技術上の必要のない処では、たとい発明や発見が個人的に偶然なされたにしても、それが歴史的に展開しないから、結局歴史的に意味のある発明や発見ではないこととなる。だから自然科学に就いても、展開の動力源は、個人主観による偶然な発明や発見それ自身ではなくて、客観的な技術上の社会的必要の内になくてはならぬことになる*。