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ぎじゅつのてつがく

技術の哲学

戸坂 潤

「技術の哲学」時潮社、1933(昭和8)年12月13日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,443 字 · 164 页

青空文庫

とか、「技術とは全生活のタクティークである**」とか、又「技術とは創造の科学である***」とか云うのがそうした「定義」なのである。

* Max Eyth, Lebendige Kr※(ダイエレシス付きA小文字)fte.

** O. Spengler, Der Mensch und Technik.

*** Reuleaux 及び F. Dessauer ―― Dessauer, Philosophie d. Technik を見よ。

こうした形式的定義は、それから何物も引き出すことが出来ないという点から云って、何の役にも立たない云わば全く装飾的なものに過ぎないが、併しこの際、こうした定義と雖も本当は多少具体的な分析の結果として与えられたものであることを見逃すべきではない。この定義の形式性・抽象性はだから、必ずしも形式的な定義の形態そのものの内にあるのではなくて、そういう定義を結果せしめる処の分析の仕方の形式性・抽象性の内になければならぬのである。と云うのは、これ等の理論家達は技術という概念を専ら主観――観念・精神・イデー・其の他の――に重点を持つものとして、分析しているからである。