轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かいぜんはあたまから
改善は頭から
丘 浅次郎
「活人」1926(大正15)年
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,833 字 · 8 页
昔は他国との競争がなかったゆえ、どんな風俗でも随意であったが、現代のごとくに、交通が盛んになって世界中の国々が皆、密接に関係し、しかも、他国が速かに進歩する世の中にあっては、いかに先祖代々からの習慣であっても、馬鹿げたことや、不便なことはこれを廃して、合理的なものに改めねばならぬ。もしも、躊躇していつまでも改めずにいると、たちまち他の国々より文明が後れて、とうてい同列に加わることができなくなる。このことはすでに大勢の人が心付き、生活の改善ということが盛んに唱えられ、そのための会まで設けられた。今日流行のいわゆる文化生活も、日常の生活を改善しようとする努力から生じたものである。
まず衣服から考えてみても、長い袖をぶら下げていては、仕事の邪魔であり、幅の広い帯を結んでいては、どんなに窮屈か知れぬ。脱げやすい下駄をはいては、電車の乗り降りに不便であり、縮緬の羽織は雨に遇うと、一度で汚点だらけになる。また、畳の上に座っていては、立つのが面倒になって仕事ができず、火鉢にかじりついていては、なおさら能率が上らぬ。紙で張った障子は何度張り換えても子供に破られ、縁側と雨戸とは拭き掃除と開閉とに大いに手数がかかる。