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せいじとさっかのげんじつ
政治と作家の現実
宮本 百合子
「文学」1947(昭和22)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 18,700 字 · 37 页
これはこれまでの日本人民が、有識人でさえも、自分で自分の社会を進展させ、破壊し、建設してきた経験がなく、社会的な自主的なやりかたを知らないということの告白にほかならないのである。今日の日本において、政治と文学と、政治の優位性の課題は、深甚な意味をもっている。この課題に、日本の民主化の人民的な実感性がかけられている。
ジダーノフの報告も、「中国文芸の方向」も、ともに政治と文学との関係を正当自然に、それぞれの社会生活の現実関係に即して理解させようとしている。どこの国でも、政治の優位性ということは誤解と偏見とを招く危険があると見えて、陳雲は、いかにも東洋の賢こさで次のように表現している。「われわれの規律は、ただあの非無産階級的な、革命を妨害するものどもを束縛するだけで、それはちょうど游泳術が游泳する人にたいして、ただ彼が溺死しないように束縛するだけであるのと同じ」である、と。
最後に、ジダーノフの報告のうちに、警告とし強調されている政治性、階級性、思想性などが、文学的創作の具体的経過のうちで、どのように生き高めらるべきかという問題がある。私たちに、わかりやすい実例をとるならば、そのために、ソヴェト作家同盟はゴルバートフに時間を与え「降伏なき民」