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ぶんがくについて

文学について

宮本 百合子

「文化評論」1967(昭和42)年8月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,949 字 · 14 页

青空文庫

もしわたしに大衆の支持があるからといろいろの場合立候補をもとめられるならば、それは長年にわたるわたしの文学活動と階級性に対する大衆の信頼の証明でしょう。そうだとすれば書記長の発言にあるわたしの非大衆性、非階級性、独善という断定はおのずから反証されているわけです。

わたしが立候補できない一つは上述のような健康上の理由です。議員その他の必要条件の一つは、健康であるということは党員議員の一致した意見です。

党は多くの人材を加え、婦人の間にも代議士その他として有能な活動家を出しているとき、実際に働けないとわかっているものを立たせ、当選させ大衆の信頼を裏切ることが賢明といえるでしょうか。わたしが健康をもっていないことは残念ですが、わたし自身の放らつによって今日健康を失っているのではありません。

立候補しないもう一つの理由は

民主革命の途上においてこそこれまで天皇制、軍事的権力のもとに生殺の権をにぎられ、弾圧されていた人民的能力の各種各様の開花が期待されるべきであると信じるからです。六月号の新日本文学をよんだ方は十返肇の小林多喜二についての短文中、「同志によって殺されたにしても」