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ぶんしょう

文章

芥川 竜之介

被人硬塞了写悼词的任务,可这死者我压根不熟啊!一边打探生平一边硬编,看芥川如何幽默吐槽这份苦差事。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,765 字 · 14 页

青空文庫

などと唐宋八家文じみた文章を草した。その次のは不慮の溺死を遂げた木村大尉のために書いたものだった。これも木村大尉その人とは毎日同じ避暑地からこの学校の所在地へ汽車の往復を共にしていたため、素直に哀悼の情を表することが出来た。が、今度の本多少佐はただ食堂へ出る度に、禿げ鷹に似た顔を見かけただけである。のみならず弔辞を作ることには興味も何も持っていない。云わば現在の堀川保吉は註文を受けた葬儀社である。何月何日の何時までに竜燈や造花を持って来いと云われた精神生活上の葬儀社である。――保吉はバットを啣えたまま、だんだん憂鬱になりはじめた。……

「堀川教官。」

保吉は夢からさめたように、机の側に立った田中中尉を見上げた。田中中尉は口髭の短い、まろまろと顋の二重になった、愛敬のある顔の持主である。

「これは本多少佐の履歴書だそうです。科長から今堀川教官へお渡ししてくれと云うことでしたから。」

田中中尉は机の上へ罫紙を何枚も綴じたのを出した。保吉は「はあ」と答えたぎり、茫然と罫紙へ目を落した。罫紙には叙任の年月ばかり細かい楷書を並べている。これはただの履歴書ではない。