轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かえるのゴムぐつ

新編風の又三郎

宮沢 賢治

宮沢賢治『新編風の又三郎』。同一底本的分册已合并为一书。收入:蛙のゴム靴、虔十公園林、十月の末、谷、二十六夜、やまなし。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 41,031 字 · 84 页

青空文庫

「松を火にたくいろりのそばで

よるはよもやまはなしがはずむ

母が手ぎわのだいこんなます

これがいなかのとしこしざかな。第十三課……。」

「何したど。大根なますだど。としこしざがなだど。あんまりけづな書物だな。」とおじいさんがいきなり云いました。そこで嘉ッコのお父さんも笑いました。

「なあにこの書物ぁ倹約教えだのだべも。」

ところが嘉ッコの兄さんは、すっかり怒ってしまいました。そしてまるで泣き出しそうになって、読本を鞄にしまって、

「嘉ッコ、猫ぉおれさ寄越せじゃ。」と云いました。

「わがなぃんちゃ。厭んた※ちゃ。」と嘉ッコが云いました。

「寄越せったら、寄越せ。嘉ッコぉ。わあい。寄越せじゃぁ。」

「厭※たぁ、厭※たぁ、厭※たったら。」

「そだら撲だぐじゃぃ。いいが。」嘉ッコの兄さんが向うで立ちあがりました。おじいさんがそれをとめ、嘉ッコがすばやく逃げかかったとき、俄に途方もない、空の青セメントが一ぺんに落ちたというようなガタアッという音がして家はぐらぐらっとゆれ、みんなはぼかっとして呆れてしまいました。猫は嘉ッコの手から滑り落ちて、ぶるるっとからだをふるわせて、それから一目散にどこかへ走って行ってしまいました。