轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ひがさとちょう

日がさとちょう

小川 未明

「週刊朝日」1924(大正13)年7月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,703 字 · 8 页

青空文庫

」といって、娘たちは、美しい、うす紅色と水色の模様のついた日がさを借りて、喜んで、それをさしてみました。

「東京では、こんなりっぱなものを毎日さし、道を歩くだか……。」といって、聞いたものもあります。

「これから、街の中は、こんなパラソルがいくつ通るか、数えきれないくらいだ。」と、耳の遠い娘はいいました。

これをきくと、田舎の娘たちは、都のありさまをいろいろに想像しました。

「それだら、たくさん、きれいなちょうが、飛んでいるように見えるだろう。」といったものもありました。

「ほんとうに、ちょうが飛んでいるように美しいだろう。」といったものもありました。

「どら、おらにも、ちょっと貸してくんなせい。おら、生まれて、はじめて、こんなりっぱなものをさしてみるだ。」といった娘もありました。

その娘は、日がさを借りてさしてみました。そして、仰ぎますと、うすい絹地をとおして太陽の光が、まばゆく、顔の上に映るような気がしました。

「まあ、お日さまが、すいて見えるだ。なんという、うすいりっぱな、羽のようなこうもりだろう。」と、ため息をもらしました。

「どら、私にも貸してくんなせい。