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うんめい
日本の文学 3 五重塔・運命
幸田 露伴
幸田露伴『日本の文学 3 五重塔・運命』。同一底本的分册已合并为一书。收入:運命、風流仏。
N1 · 挑战 · 新字新假名 · 100,648 字 · 198 页
北平の按察使僉事の湯宗、按察使陳瑛が燕の金を受けて燕の為に謀ることを劾するあり。よって瑛を逮捕し、都督宗忠をして兵三万を率い、及び燕王府の護衛の精鋭を忠の麾下に隷し、開平に屯して、名を辺に備うるに藉り、都督の耿※に命じて兵を山海関に練り、徐凱をして兵を臨清に練り、密に張謝貴に勅して、厳に北平の動揺を監視しせしむ。燕王此の勢を視、国に帰れるより疾に托して出でず、之を久しゅうして遂に疾篤しと称し、以て一時の視聴を避けんとせり。されども水あるところ湿気無き能わず、火あるところは燥気無き能わず、六月に至りて燕山の護衛百戸倪諒というもの変を上り、燕の官校于諒周鐸等の陰事を告げゝれば、二人は逮えられて京に至り、罪明らかにして誅せられぬ。こゝに於て事燕王に及ばざる能わず、詔ありて燕王を責む。燕王弁疏する能わざるところありけん、佯りて狂となり、号呼疾走して、市中の民家に酒食を奪い、乱語妄言、人を驚かして省みず、或は土壌に臥して、時を経れど覚めず、全く常を失えるものゝ如し。張謝貴の二人、入りて疾を問うに、時まさに盛夏に属するに、王は爐を囲み、身を顫わせて、寒きこと甚しと曰い、宮中をさえ杖つきて行く。