轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
13 その十二 愚妖
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 27,839 字 · 55 页
のはフシギではないという話であった。
だが、日が暮れてから、あんな道でもないところをチョウチンなしで歩くとは変だ。
「どこで酒をのんだんですか」
ときくと、ナニ、酔ってるから汽車にハネとばされたんだ。どこで飲もうと、酔うのは同じことだ、という荒ッポイ返事で、おまけに、どうもキサマは理窟ッポイぞ、と叱言をくった。
菅谷巡査も腹が立った。下曾我はもとより国府津、小田原できいてみても、当日ガマ六が酒をのんだという店は一軒もない。小田原で顔を知られていないのを幸い、お客になりすまして式根楼へ登楼し、一番お人よしでお喋りらしい妓を選んでさりげなく楼主のことをききだしてみると、
「旦那がここをでたのは死ぬ日の前日よ。ここを出る時は着流しに下駄だけど、町はずれの店でワラジにはきかえてスゲ笠を買ってかぶったそうですよ。ブラリと旅にでる時はいつもそうする習慣だったそうですよ。オカミサンの話じゃア三千円ぐらいの大金を持って出たそうだけど、お金もスゲ笠もないそうね。人に殺されてお金をとられるような旦那じゃアないけど、敵があるからねえ。ヤクザはこわいよ」
意外な話である。菅谷は大いに力をえて、