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むかしのことなど

昔のことなど

上村 松園

「国画」1942(昭和17)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,367 字 · 7 页

青空文庫

、第3水準1-47-89)の三先生が年輩もそこそこですし気も合っていられて、競争のように勉強していられたようです。そのお三人のお姿がちっとも塾に見えないことがありまして、どうしたことかしらと思って居りましたら、鳥渡この頃破門でということでした。どうした事情かちっとも知りませんが、丁度私が東京の美術協会の出品で琴と笛の合奏してる絵が仕上ったのを見て頂きに楳嶺先生のお宅へ伺いますとお三人で揃って来ていられまして、皆さんの前で私の絵を見て下さったのです。何でも暫くお出入りをとめられていられたのが、丁度楳嶺先生が帝室技芸員になられて近くお祝をしようということになり、こんな芽出度い折りに塾の先輩が揃わぬのはいかぬというので、高谷簡堂などという楳嶺先生と親しい方が間に入られて仲裁なさったので、丁度その時お揃いで御挨拶に来ていられた所だったのでした。(明治二十六年)

その頃の塾の風と申しますと、師匠の画風にそっくり似たような絵をかかねばいけなかった時代でしたが、栖鳳先生や芳文・香※(「山+喬」、第3水準1-47-89)というような人達は、狩野流や土佐や雪舟や又は伴大納言・北野縁起・鳥羽僧正といったような絵巻など、盛んに古画研究をやっていられました。