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ほしのせかいから

星の世界から

小川 未明

「少年倶楽部」1917(大正6)年9月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,228 字 · 7 页

青空文庫

力蔵はほしいものは、なんでも買ってもらいました。流行のおもちゃも、きれいな本も、いろいろのものを持っていました。そして、それらのものを家の外に持ってきては、同じ年ごろの友だちにみせました。良吉にはまだはじめて見るような、名も知らない珍しいおもちゃがありました。けれど力蔵はだれにもそれを貸してくれません。たとえ貸してくれても、すぐにそれを取ってしまいました。

良吉も心の中で、自分もあんなおもちゃがほしいものだと思いました。彼は飛行機や、モーターボートや、オルゴールや、空気銃などは一つも持ってみたことがありません。どれでも力蔵が持っているようなおもちゃの一つでも自分が持つことができたなら、自分はどんなにうれしいかしれないと思いました。

力蔵が持っている、いろいろなおもちゃの中でも、彼のいちばんほしいと思ったものは飛行機と、オルゴールでありました。そのオルゴールは、なんともいえないいい音色がするのでありました。

「力蔵さん、私にすこしその鳴るおもちゃを貸してくれない?」

と、良吉はある日、外で力蔵がオルゴールを鳴らしているそばへいって頼みました。すると、力蔵は頭を左右に振って、