轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しゅんちゅう 

春昼・春昼後刻

泉 鏡花

泉鏡花『春昼・春昼後刻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:春昼、春昼後刻。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 51,079 字 · 102 页

青空文庫

否、健在ならばという心で、君とそのみるめおひせば四方の海の、水の底へも潜ろうと、(ことづけ)をしたのであろう。

この歌は、平安朝に艶名一世を圧した、田かりける童に襖をかりて、あをかりしより思ひそめてき、とあこがれた情に感じて、奥へと言ひて呼び入れけるとなむ……名媛の作と思う。

言うまでもないが、手帳にこれをしるした人は、御堂の柱に、うたた寐の歌を楽書したとおなじ玉脇の妻、みを子である。

深く考うるまでもなく、庵の客と玉脇の妻との間には、不可思議の感応で、夢の契があったらしい。

男は真先に世間外に、はた世間のあるのを知って、空想をして実現せしめんがために、身を以って直ちに幽冥に趣いたもののようであるが、婦人はまだ半信半疑でいるのは、それとなく胸中の鬱悶を漏らした、未来があるものと定り、霊魂の行末が極ったら、直ぐにあとを追おうと言った、言の端にも顕れていた。

唯その有耶無耶であるために、男のあとを追いもならず、生長らえる効もないので。

そぞろに門附を怪しんで、冥土の使のように感じた如きは幾分か心が乱れている。意気張ずくで死んで見せように到っては、益々悩乱のほどが思い遣られる。