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これはげんじつてきなかんそう

是は現実的な感想

宮本 百合子

「ウーマンカレント」1927(昭和2)年2月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,223 字 · 9 页

青空文庫

炭で間に合わせるのだ。

私の部屋は南向きだが、非常に寒い。椽がなく、障子一つで外気を防いでいるためだろう。日本の障子の風情を愛すのはピエル・ロティとヨネ・野口に止まらぬ。けれども寒いので私は風邪をひいた。一日、ホット・レモンを飲んで床についたが、無惨に高い天井を眺めているうちに思ったことがある。それは、雑誌のことで、雑誌も、正月の『婦人公論』についてである。

初め、女流百人百題という題を見、ジャアナリズムを感じただけであった。順ぐり読むうちに、そうばかりも云えぬ気がして来た。兎に角ここには、これだけ現代女性の云うこと、思うこと、欲すること――あらゆる角度に於て内外の生活に連関した発露がある。筆者の態度が大体極めて粗笨であり、一時的であり、編輯された動機は商売気でも、何等かの意味で日本女性の一九二六年代のグリムプスといえる。その点、私は案外な興味を感じ、これを読んだ多くの書かざる女性、云わざる女性がどんな印象、反省を得たかひどく知りたく感じたのであった。この雑誌を二十年後とり出して読んだら、私にどのような感銘を与えるだろう。また、現在二十前後の、専門学校程度の女性はこれを何と読むか。