轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(六)

岡本 綺堂

岡本綺堂『時代推理小説 半七捕物帳(六)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:半七捕物帳、半七捕物帳、半七捕物帳、半七捕物帳、半七捕物帳、半七捕物帳、半七捕物帳。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 196,831 字 · 396 页

青空文庫

「実は昨晩、高田の四家町まで参りまして、その帰り途に目白坂の下まで参りますと、寺の生垣の前に男と女が立ち話をして居りましたが、わたくしの提灯の火を見ると、二人ともに慌てて寺のなかへ隠れてしまいました。夜目遠目で確かなことは申されませんが、男は火の番の藤助で、女はむすめのお冬のように思われたのでございます。お冬はともあれ、このあいだから行くえ知れずになっている藤助がこの辺にうろ付いていて、往来なかで娘と立ち話をしているのは何だか変だと思いましたが、その時はそれぎりにして帰ってまいりました。そこで、念のために今朝ほどお冬の家へ行ってみますと、お冬は留守でございました。もちろん、藤助のすがたも見えず、家はがら明きになって居りました」

「それは宵のことかえ」

「左様でございます。まだ五ツ(午後八時)にはならない頃でございました」

「それから、もう一つのことも話してしまいねえ」と、兼松は催促した。

「へえ」と、源蔵はやや当惑らしい顔色をみせたが、やがて思い切って又云い出した。

「わたくしももう五十で、年のせいでございましょうか、若い人たちのようにはどうも眠られません。