轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しょかん(に)
書簡(Ⅱ)
寺田 寅彦
「アララギ 第廿六巻第一号 アララギ二十五周年記念特別号」1933(昭和8)年1月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,327 字 · 3 页
そういう場合には、眼前の数首の歌で一つの面を作っているとすると、その面の上にも下にもいくつもの面が限りもなく層状に重畳していて、つまり一つの立体的の世界がある、その世界の一つの断面がくっきり描かれているような気がします。それである一つの歌と次の歌とが表面上関係はないようでも、それから少し下層へ掘込んで行くとどこかで、しっかり必然的につながっているように思われ、それを掘込んで行くときに結局不知不識に自分自身の体験の世界に分け入ってその世界の中でそれに相当するつながりを索めることになります。その捜索の経路の中に数限りもない過去の夢のような影像が眼前を通過するのであります。
それについて私の平生の疑問は、これらの連作をされる方々が、どういう方法で一聯の連作を纏めておられるかということであります。一見したところでは、人によってこれはずいぶん色々であるように思われます。しかし私の素人考えではこの方法論はかなり突きつめて研究さるべき問題のように思われます。そうして色々の変った新しい様式が将来生れ得る可能性が多分にありそうにも思われます。今のところでは既にいくらかの定型が出来ているようでありますが、しかしもっとちがった型式がまだまだいろいろあってもよいような気がするのであります。