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さいこにほんのじょせいせいかつのこんてい
最古日本の女性生活の根柢
折口 信夫
「女性改造 第三巻第九号」1924(大正13年)年9月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,493 字 · 19 页
それで村中の人が、どこそこの嫁とりも、とうとう落着したと知ることになるのである。
こうした花嫁の心持ちは、微妙なものであろうから、単に形式一遍に泣くとも見られぬが、ともかく神と人間との間にある女としての身の処置は、こうまでせねば解決がつかなかったのである。この風を、沖縄全体のうち、最近まで行うていたのは、この島だけである。それにもかかわらず、かつて一般に行うたらしい痕跡は、妻覓ぎに該当する「とじ・かめゆん」(妻捜す)「とじ・とめゆん」(妻覓る)などいう語で、結婚する意を示すことである。
またこの島では、十三年に一度新神人の就任式のようなものがある。神人なる資格の有無を試験することが、同時に就任式の形になるのである「いざいほふ」という名称である。同時に、二人の夫を持っているようなことがないかを試験するので、七つ橋という低い橋の上を渡らせる。この貞操試験を経て、神人となるとともに、村の女としての完全な資格を持つわけである。何でもない草原の上の仮橋から落ちて、気絶したり、死んだりする不貞操な女もあるという。これは、巫女が処女のみでなく、人妻をも採用するようになった時代の形で、沖縄本島でも古くから巫女の二夫に見ゆるを認められなかった事実のあるのと、根柢は一つである。