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ぼうがくととうきょう

望岳都東京

木暮 理太郎

「霧の旅」1934(昭和9)年4月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 31,243 字 · 61 页

青空文庫

それから凌雲閣からも見えました。牛天神よりも更に小部分で、辛うじて頂上から左の斜面へかけて見えるのみでありました。これから察しますと、浅草の松屋の屋上からは、牛天神と同じ位に見えやしないかと思って、あそこへ二、三度上りましたけれども、どうも昔と違って今は煤煙が多くなりましたから、浅草辺から遠くの山を見るのは甚だ困難になりました。それでも根気よく心がけて居れば、いつか見えることもあろうと思います。又戸山ヶ原の旧射的場の土手の上から見えるのではないかと思いまして、度々出掛けまして、四度目か五度目に位置が少し北に寄り過ぎているので、本社ヶ丸に隠れて見えないということを確めました。其代りここからは悪沢が実によく見えます。新大久保駅の附近に適当な展望台があったならば、小赤石までも望まれるのではないかと考えます。農鳥と塩見は非常によく見えます。銀座辺から南は全く塩見の舞台と言うて好いでしょう。小仏峠から見えるのが神宮外苑の青年会館から見るのとほぼ同じ所に見えます。

「●石老山より西望(遠景は白峰三山)」のキャプション付きの写真

●石老山より西望(遠景は白峰三山)