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きのしたもくたろう『からくさひょうし』じょ

木下杢太郎『唐草表紙』序

夏目 漱石

帮朋友木下杢太郎的新书写序,读了他五百八十页稿子。他的文字像雾里看花,有种朦胧的美感,连自杀、发疯的情节都写得带着诗意淡哀愁。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,476 字 · 7 页

青空文庫

といったような、(其中には六ずかしい議論も織り込まれてはいるが)ただ装飾的で左程他の情緒をそそる事の出来ないものもあると申し添えなければならなくなります。悪口の序だから、「北より南へ」という短篇の評も此処に付け加えて置きたいと思います。ああ云った調子のものは、アナトール・フランスの短篇に沢山あります。そうして遺憾ながら彼の方が貴方よりずっと旨いと思います。

あなたの作に就いて情調とか、ムードとか云うものを挙げて、それを具合好く説明すれば、既に大半の批評は出来上ったように考えられるのですが、其ムードを作り上げるために、河岸の寿司屋とか、通りの丸花とか、乃至は坊間の音曲など丈が道具になっているという意味では決してないのです。あなたの書き下す人間が、人間として一人前に活動しつつ、同時に其一篇のムードを構成している事は疑もない事実です。亮さんでも、京さんでも、彼等のする事は皆此両様の主意を同時に満足させてるではありませんか。「三人の従兄弟」などになると、其上に又親父さんの青年に対する反抗的な感情が一篇の主意もしくは哲理として後の方に出ています。

次にあなたの理解力に就いて一言其特色を述べたいと思います。