轻松读懂日语经典作品
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すえっこ
末っ子
山本 周五郎
「オール読物」文藝春秋新社、1957(昭和32)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 27,564 字 · 55 页
米良が聞いていて云った、「それをまた木挽町が買ったなんて云やあしまいね」
「これはまじめな話ですよ」と云って平五はぬるくなった茶を啜った、「そうやっているうちに、私はさらに新しい方法をみつけました、おやじの品が続かなくなったからでもあるが、清鑑堂の店にあるがらくたの中から、これとおぼしき物を買って、よその店の古道具屋へ売るんです、もちろんはじめはむだ骨折りでしたが、やっているうちに勘がはたらくようになったのでしょう、中でも刀剣類ではときたまかなりな儲けがあるようになりました」そこで彼はすばやく姉に云った、「まあなさけない、でしょう、わかってますよ」
「それは幾つぐらいのときかね」と米良が訊いた。
「十六七のころからでしょうね」
「よく誰にもみつからなかったものだな」
「みつかったんですよ、いや、金のほうですがね」と平五は肩をすくめた、「ちょうど二十一分溜まったときにみつかったんです、紙に包んで長押の中へ隠しといたんですが、おふくろがそれをみつけて取上げてしまいました」
「取上げられたって」
「まさか自分で稼いだとは云えやしません、小遣や人に貰ったのを溜めておいたのだと云ったんですが、そんなことは侍の子に似合わしくない、必要なときにはこっちからあげると云いましてね、くやしかったですよ、じつにくやしかった、涙が止らなかっ