轻松读懂日语经典作品
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すえっこ
末っ子
山本 周五郎
「オール読物」文藝春秋新社、1957(昭和32)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 27,564 字 · 55 页
「わかったって貴方の責任じゃあない、新庄家伝来なんですからね、大名の家蔵にだって偽物は幾らもあるし、そんな心配をする必要はありませんよ」
「やってみるか」と主殿は云った、「ではひとつ、やってみるとしよう」
平五は少しも心配しなかった。
――必ずみんなひっかかる。
彼はそう信じていた。七年あまりも道具屋に出入りをし、焼物ではしばしば儲けた。これは骨董道楽の父のおかげもあるだろう、けれども刀剣類に関しては、平五自身の勘がものをいった。もちろん鑑定をするなどというところまではいかない、楽しみに見る程度であるが、父や親族たちに比べれば、はるかに眼が高いという自信があった。
――ただ叔父がへまなことをしなければいい。いつかの香炉のときとは条件が違うが、小心な叔父のことだから、うっかりすると自分でぼろを出すおそれがある。それさえなければ大丈夫だ、と平五は思っていた。
九月十日に、彼は聖坂へでかけた。寄合のようすを見てやろうかと思ったが、さすがに気が咎めるので、日講の日ではなかったがでかけてゆき、学問所の講堂を覗いたあと、学寮へいって友人たちと雑談していると、森の助三郎がやって来て声をかけた。