轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
とうかいどうごじゅうさんつぎ
東海道五十三次
岡本 かの子
在线阅读岡本 かの子《東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,849 字 · 28 页
その味が自分たちのような、情味に脆い性質の人間を痺らせるのだろうと思いますよ」
強いて同感を求めるような語気でもないから、私は何とも返事しようがない気持をただ微笑に現して頷いてだけいた。すると作楽井は独り感に入ったように首を振って
「御主人は、よく知ってらっしゃるが、考えてみれば自分なぞは――」
と言って、身の上話を始めるのであった。
家は小田原在に在る穀物商で、妻も娶り兄妹三四人の子供もできたのだが、三十四の歳にふと商用で東海道へ足を踏み出したのが病みつきであった。それから、家に腰が落着かなくなった。ここの宿を朝立ちして、晩はあの宿に着こう。その間の孤独で動いて行く気持、前に発った宿には生涯二度と戻るときはなく、行き着く先の宿は自分の目的の唯一のものに思われる。およそ旅というものにはこうした気持は附きものだが、この東海道ほどその感を深くさせる道筋はないと言うのである。それは何度通っても新らしい風物と新らしい感慨にいつも自分を浸すのであった。ここから東の方だけ言っても
程ヶ谷と戸塚の間の焼餅坂に権太坂
箱根旧街道
鈴川、松並木の左富士
この宇津の谷