轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
もりのいしまつ
森の石松
山中 貞雄
「シナリオ・臨時増刊号」1937(昭和12)年11月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 23,949 字 · 49 页
「親爺、また来たぜ」
「おや鶴さん。何か忘れ物かい?」
「いや、なーにネ。此の兄哥さん達が石松の女房の家を教えろって言うから連れて来たんだ」
と鶴吉、手先どもに、
「此処だよ。此処の二階だ」
手先共が二階へ上ろうとするので親父が止めて
「何だ、お前達は? 何処へ行くんだ」
鶴吉が親爺を止めて、
「親爺、いいんだ。いいんだ。兄哥さん達はお上の御用聞きだ。石松を探して居なさるんだ。俺が石松は此処に居ねえ、旅に出ちまった、と言ったが本当にしねえんだ。だから、嘘だと思うなら上って見て来いってんだ。石松なんか居るもんか」
と平気な顔です。
S=二階
石松、旅仕度をして窓から屋根へ出る。
見送るお半。
「若し、変った事があれば、故郷の親父の処へ手紙を出して呉れ。いいか」
その時、階段を駈け上る足音と、鶴吉の声が聞える。
「さア家探しなと、何なと勝手にしろ。石松なんか居るもんか」
石松、逃げ去る。
S=階下
親爺が、
「鶴さんッ、駄目だよ。石さんが二階に来て居るんだよッ」
「なッ何だって、石松が来てる? そッ其奴ァいけねえ」
鶴吉、泡喰って二階へ駈け上った処で、