轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
さいじきしんちゅう
歳時記新註
寺田 寅彦
「東京朝日新聞」1908(明治41)年9月12日~11月12日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,875 字 · 10 页
炭火から出る炭酸瓦斯は熱した空気と一緒に天井へ上り障子の紙を透して外へ出るから日本の家屋ではそう恐ろしい害はない。また炭火の中で炭酸瓦斯が還元して一酸化炭素という恐ろしい毒瓦斯を作る事はあるが、これは大抵青い焔を上げて燃えてしまう。(明治四十一年十一月十一日『東京朝日新聞』)
九
炭
木材を蒸焼にすると大抵の有機物は分解して一部は瓦斯になって逃げ出し、残ったのは純粋な炭素と灰分とが主なものである、これがすなわち木炭である。質の粗密によってあるいは燃え切りやすいのもあれば、燃えにくく消えやすいのもある。いずれも内部には無数な細かい穴があってその間に多量の瓦斯を吸収する性質がある、炭が臭気止めに使われるのはこのためである。近頃檳榔子の炭を使って極寒まで冷した空気を吸わせ真空を作る事も発明された。また炭は溶液の中にある有機性の色素を吸収する性質がある、殊に獣炭あるいは骨炭がこれに適しているので砂糖の色を抜く事などに使われる。コークスは石炭を蒸焼にした炭だ、火力が強いが燃えつきにくい。近来電気の応用が盛んになるにつれて色々の事に炭を使う、白熱電灯の細い線も炭、アーク灯の中の光る棒も炭である、電話機の受話口の中の最も要用なものは炭でこしらえた丸薬のようなものである。