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しまでをかたる

死までを語る

直木 三十五

「話」1933(昭和8)年9月号~1934(昭和9)年3月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 42,739 字 · 85 页

青空文庫

四十七坪、坪百円だから、一年足らずで建つ、と思ったのが、そもそも大まちがいの因で、この建築費の外に

スチールサッシュ        一八〇〇円

山の崩し賃            七〇〇円

昼間電気設備           八〇〇円

昼間電気位は来ていると私は思っていた。亀楽煎餅の別荘とか、佐分利公使の家とかがあるのだから、そんな事は考えていなかったら、こういうブルジョアめ、昼間電気無しでいたのである。私が、杉田から引っ張って来たら

「私の所へも、私の所へも」

こ――これでないと、金はたまらない。

急設電話            約八〇〇円

長者町局特別区域外で一町十八円ずつとられて、総額以上。

配水、排水設備          七〇〇円?

温房設備             ?

目下設備中

即ち、五千円の超過である。庭も、垣も、門もなくて、これである。月に割って、五百円――この外、小さいいろいろの物があるし、二三改めさせたから、四千八百円より高くなっているし、ざっと、一万二三千円であろう。

五百円ずつ余すつもりの所が、千円になっては、眼を剥く他はない。だから、大工さんに