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ちゅうもんのおおいりょうりてん
注文の多い料理店
宮沢賢治『注文の多い料理店』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『注文の多い料理店』序、注文の多い料理店、さるのこしかけ、茨海小学校、どんぐりと山猫、狼森と笊森、盗森、烏の北斗七星、月夜のでんしんばしら、水仙月の四日、山男の四月、かしわばやしの夜、鹿踊りのはじまり、雪渡り、気のいい火山弾、土神ときつね、楢ノ木大学士の野宿。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 106,269 字 · 223 页
一人のお酒に酔った若い者がほおの木の葉でこしらえたお椀のようなものに顔をつっ込んで何か喰べています。紺三郎が白い袴をはいて向うで見ているけしきです。
みんなは足踏みをして歌いました。
キックキックトントン、キックキック、トントン、
凍み雪しんこ、堅雪かんこ、
野原のおそばはぽっぽっぽ、
酔ってひょろひょろ清作が
去年十三ばい喰べた。
キック、キック、キック、キック、トン、トン、トン。
写真が消えて一寸やすみになりました。
可愛らしい狐の女の子が黍団子をのせたお皿を二つ持って来ました。
四郎はすっかり弱ってしまいました。なぜってたった今太右衛門と清作との悪いものを知らないで喰べたのを見ているのですから。
それに狐の学校生徒がみんなこっちを向いて「食うだろうか。ね。食うだろうか。」なんてひそひそ話し合っているのです。かん子ははずかしくてお皿を手に持ったまままっ赤になってしまいました。すると四郎が決心して云いました。
「ね、喰べよう。お喰べよ。僕は紺三郎さんが僕らを欺すなんて思わないよ。」そして二人は黍団子をみんな喰べました。そのおいしいことは頬っぺたも落ちそうです。