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ちゅうもんのおおいりょうりてん

注文の多い料理店

宮沢 賢治

宮沢賢治『注文の多い料理店』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『注文の多い料理店』序、注文の多い料理店、さるのこしかけ、茨海小学校、どんぐりと山猫、狼森と笊森、盗森、烏の北斗七星、月夜のでんしんばしら、水仙月の四日、山男の四月、かしわばやしの夜、鹿踊りのはじまり、雪渡り、気のいい火山弾、土神ときつね、楢ノ木大学士の野宿。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 106,269 字 · 223 页

青空文庫

なあに、いやになったら、すぐ帰るだけだ。

「うん。行ってもいい。しかしお前らはもう少し語に気をつけないといかんぞ。」

小猿の大将は、むやみに沢山うなずきながら、腰掛けの上に立ちあがりました。

見ると、栗の木の三つのきのこの上に、三つの小さな入口ができていました。それから栗の木の根もとには、楢夫の入れる位の、四角な入口があります。小猿の大将は、自分の入口に一寸顔を入れて、それから振り向いて、楢夫に申しました。

「只今、電燈を点けますからどうかそこからおはいり下さい。入口は少し狭うございますが、中は大へん楽でございます。」

小猿は三疋、中にはいってしまい、それと一緒に栗の木の中に、電燈がパッと点きました。

楢夫は、入口から、急いで這い込みました。

栗の木なんて、まるで煙突のようなものでした。十間置き位に、小さな電燈がついて、小さな小さなはしご段がまわりの壁にそって、どこまでも上の方に、のぼって行くのでした。

「さあさあ、こちらへおいで下さい。」小猿はもうどんどん上へ昇って行きます。楢夫は一ぺんに、段を百ばかりずつ上って行きました。それでも、仲々、三疋には敵いません。