轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

こなんのおうぎ

湖南の扇

芥川 竜之介

坐船到长沙,码头上一群中国人像蝗虫一样跳上岸。这个偶然的小事件,竟让人感受到湖南人那股不服输的劲儿。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,079 字 · 19 页

青空文庫

少くとも彼女の笑う度にエナメルのように歯の光るのは見事だったのに違いなかった。しかし僕はその歯並みにおのずから栗鼠を思い出した。栗鼠は今でも不相変、赤い更紗の布を下げた硝子窓に近い鳥籠の中に二匹とも滑らかに上下していた。

「じゃ一つこれをどうだ?」

譚はビスケットを折って見せた。ビスケットは折り口も同じ色だった。

「莫迦を言え。」

僕は勿論首を振った。譚は大声に笑ってから、今度は隣の林大嬌ヘビスケットの一片を勧めようとした。林大嬌はちょっと顔をしかめ、斜めに彼の手を押し戻した。彼は同じ常談を何人かの芸者と繰り返した。が、そのうちにいつの間にか、やはり愛想の好い顔をしたまま、身動きもしない玉蘭の前へ褐色の一片を突きつけていた。

僕はちょっとそのビスケットのだけ嗅いで見たい誘惑を感じた。

「おい、僕にもそれを見せてくれ。」

「うん、こっちにまだ半分ある。」

譚は殆ど左利きのように残りの一片を投げてよこした。僕は小皿や箸の間からその一片を拾い上げた。けれども折角拾い上げると、急に嗅いで見る気もなくなったから、黙ってテエブルの下へ落してしまった。

すると玉蘭は譚の顔を見つめ、二こと三こと問答をした。