轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
えんげきのようしき――そうろん
演劇の様式――総論
岸田 国士
「演劇講座第四巻 演劇の様式」河出書房、1951(昭和26)年11月25日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,091 字 · 22 页
度外れた誇張によるとぼけた可笑味、きわどさと露骨さとを撒きちらす愛すべき素朴さ、最も庶民的な感情に根ざす権威の否定、というような点が、まず共通な色調としてあげられる。主題は常に寓話的ではあるが人生の機微にふれ、構成はおおまかで、表面、必然性を無視し、とくにその対話形式の、単純、率直、傍若無人、そして、しばしば、愚鈍と軽妙との交錯による滑らかな流動感が、ファルスの生命ともいえよう。
日本の「狂言」は、この意味で、まさに、立派な「ファルス」の一典型であるが、このジャンルの演劇は、たまたま、民衆の、自然発生的な、安手な娯楽的催しに端を発しがちであつて、文学的、乃至芸術的価値の点で、多くは、低い水準を脱し得ないのと、また逆に、現代文学の不必要な「真面目さ」が禍となつて、この種のジャンルの発展を妨げているとも考え得るのである。尊大な力の前で、狡猾な弱者がどんな振舞いに及ぶかという永遠の喜劇は、常に民衆の健康な笑いの対象となり得るのに、近代の日本は、この笑いさえも忘れようとしているのである。
今日わが国で、軽喜劇、時に「軽演劇」と呼ばれている一つの演劇ジャンルは、正確には、どういうものを指すのか、いずれ、その部門の担当者の解説があると思うが、私のみるところでは、どうも、西洋とおなじく、「軽い」