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むじんとうにいきるじゅうろくにん

無人島に生きる十六人

須川 邦彦

在线阅读須川 邦彦《無人島に生きる十六人(むじんとうにいきるじゅうろくにん)》,假名注音日语阅读。JLPT N3,点词查义。

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 100,616 字 · 201 页

青空文庫

雨降りのときは、風よけの帆布を、そとの方へ四方に引っぱって、屋根から落ちる雨水を受けて、石油缶にためるようにした。そして、たいせつな雨水が、なるたけたくさんたまるようにと、草ぶき屋根のまんなかへ、「水」という字を、草の根で、大きく紋のようにつけた。

ときどき雨が降るので、たまった雨水を、井戸水にまぜて飲んだ。

草は、われわれには、たいせつなものである。草の根は、できるだけ保護して、草がよくしげるようにした。

屋根を草でふいたことから思いついたのであるが、両方の島の葉のながい草を、ジャック・ナイフでかりとっては、日にほして、馬のたべるような乾草を作った。これは、冬の支度である。

乾草をあんで、ござ、むしろのようなものを作って、小屋の中にもしき、また、夜具、腰みの、小屋の風よけなどにしようというのであった。

いったい、帆船の水夫は、工作が上手だ。

船にいるときには、古い索をほぐして、長い毛のようにし、それを糸にとって、その糸をあんで、靴ぬぐい、ござなどを作る。それから、帆や太い索の、こすれるところへあてる、いろいろの形のすれどめを、上手にあむのだ。

島でもみんな、休み時間に話をしながら、乾草をずんずんあんで、乾草のしき物や、手さげかごなどがりっぱにできた。