轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
むじんとうにいきるじゅうろくにん
無人島に生きる十六人
須川 邦彦
在线阅读須川 邦彦《無人島に生きる十六人(むじんとうにいきるじゅうろくにん)》,假名注音日语阅读。JLPT N3,点词查义。
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 100,616 字 · 201 页
十六人は、この救命浮環とインキに、大きな望みをかけていた。
インキができたので、帆布に日記を書きはじめた。女のおびのような、長い帆布に書くのだ。何年かののちには、大きなまき物になる。それから、帆布で読本をつくって帰化人に読ませた。これもまき物だ。
一日の仕事がすんで、夕方になると、総員の運動がはじまる。すもう、綱引、ぼう押し、水泳、島のまわりを、何回もかけ足でまわる。それから、海のお風呂にはいって、夕食という順序を、規則正しくくりかえした。
月夜には、夜になっても、すもうをとった。りっぱな土俵も、ちゃんとつくった。
夕食後には、唱歌、詩吟も流行した。帰化人が、英語の歌、水夫が錨をあげるときに合唱する歌などを教え、帰化人は、詩吟を勉強した。
いよいよねる時間がくると、一日のつかれで、みんなぐっすり眠ってしまって、気のよわいことを、考えるひまがなかった。
こうやって、みんなが、気もちよくねこんでしまっても、見張当番はやぐらの上で、「船は通らないか」と、ゆだんなく、四方を見はっていたのだ。見張当番は、午後十時ごろまでが青年組、それから夜明けまでは、老年組の当番で、日中は、総員が交代でやぐらにのぼった。