轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ぼんのうひぶんしょ

煩悩秘文書

林 不忘

在线阅读林 不忘《煩悩秘文書(ぼんのうひぶんしょ)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 86,705 字 · 173 页

青空文庫

そしてしんがりは、宗七お多喜の二人が狂女小信を中に挾んで、夫婦連れ弾きの恋慕流しの旅姿。

この四組は、前後して遠州相良の城下へはいった。

「おう、今度八幡のお祭りに、境内へかかっている浪人の駕籠の手品は、素晴らしい人気だぜ。」

「うんそうだってなあ。美しい女子を駕籠の中へ入れて、めっちゃやたらに刀を突き刺しても、姐さんは疵一つ負わずに、にっこり笑って出て来るっていうじゃねえか。たいしたもんよなあ。」

と城下の人々の間には大変な人気が湧いたというのは、折よく大次一行をはじめ、三煩悩の一同が城下へはいって四、五日すると、遠州で有名な相良八幡の大祭礼。そこの境内へ、大次と千浪がかかることになったわけで。

今日は、その祭りの当日である。

年に一度の八幡の祭りだというので、城下は上を下への浮かれ調子、老も若きも打ち連れて、お宮へ、お宮へ――近郷近在からも、百姓衆が泊りがけで出て来て、境内にはありとあらゆる見世物の小屋がけ、客を呼ぶ声、物売りの叫び、着飾った人々、迷い子、喧嘩、掏摸、怪我人、大変な雑沓。

「下に、下に――! 下におろうっ!」

先きぶれの声が群集を分ける。