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どくほんどじょうりくさくせん

独本土上陸作戦

海野 十三

――金博士シリーズ・3――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,443 字 · 19 页

青空文庫

ゴンゴラ総指揮官は、声涙共に下って、この東洋の碩学に頼みこんだ。すると博士は、

「ああ、それくらいのことなら、至極簡単にやって見せるよ」

「えっ、本当に出来る見込みがありますか」

「ありますとも。そんなことは、人造人間戦車の設計などに較べれば訳なしじゃ」

「おお、それが真実なれば、吾輩は天にものぼる悦び――いや、とにかく大きな悦びです」

「しかしのう、ゴンゴラ大将。それについて、余は、篤と貴公と打合わせをしたいのじゃが、この席ではなあ。つまり、こう沢山の人々の耳に入れては、それスパイに買収せられた耳も交っているかもしれない。二人切りになれないものかな」

「ああ、そのことなら、吾輩としても、願ってもないことです。よろしい。では他の将軍たちを退場させましょう。おい諸君。君たちは一時別室へ遠慮せよ」

さすがに総指揮官の一声で、他の将軍たちは、ぶつぶつがやがやいいながら、ゴンゴラ大将と金博士をそこに残して、元来た扉から出ていってしまった。

「さあ、もう一杯、いきましょう」

「すこし廻りすぎたが、もう一杯頂戴するか」

あとは二人が水入らずで向い合った。

金博士は、そのとき顔を将軍に近づけていった。