轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

12 一九四五年(昭和二十年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 120,583 字 · 240 页

青空文庫

余りそばへよらないでね」だって神々なんてひどい未発育よ。何万年も無邪気のままいるというんですもの。人間のすることではきっとけがをしてよ、うっかり好奇心をおこしたりすると、ね。わたしは親切ものなんですもの。

こういう風なブランカのひとり笑いに交ってカッコーは盛に鳴いて居り、咲がおみやさんの遺品わけをして話している声がきこえます。あなたもこの冗談はお気に召すでしょう? 明日は本当に帰れましょう、おそろしいがらくたきゃらばんで帰るのよ。わたし、国、そのおみやの親類の物すごい婆さん、瀧川。(わたしの手伝いに)ではね、一日に行きそうであぶなかしくって。

六月十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 福島県郡山市開成山より(封書)〕

六月十八日

きょうもまたこの棚のところへ坐りました。どうでしょう! 切符が(国のよ)夕刻までにしか手に入らず、しかも駅は何とか山のムカデのように七巻半のとぐろで、明日立つということになりました。

わたしは腹が立ってやり切れなくなって、引こんで、ブリュラールをよみはじめました。それからすこし気がしずまってからモンペの紐に芯を入れてしまいました。