轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
12 一九四五年(昭和二十年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 120,583 字 · 240 页
考えて見ると、この新年以来、わたしの生活もなかなか大したもので、よく風邪もひかず、病気もしずしのいだものだと思われます、もっとひどくなるに当って、このガタガタな空気をすこしはなれて違った家で、ちがった話して、神経を休めることは大切な養生と思いました。来週のうちに、あなたの御都合のつくときそういたしましょう。土、日、は、東京がこの間うち、いつもやられたのでわたしがいないのは逃げた感じになっていけないと思って、きのうもはらはらし乍らかえった次第でした。時々そうして友人のところへ泊ったりして、段々わたしがいないことにならそうとも思います。一ヵ月に一度ぜひという用事があるという丈になれば、東京暮しにしろ場所は変り得るかもしれませんから。然しわたしの経済事情では、わたし丈別箇の生活というものを殆ど不可能にしています、そのことは、それから先の生活形態のことにも関係するので何かいい方法はないかと考え中です。生活費などというものは、この頃、予算でやれるものでなくなりましたし、或意味では、金で駄目ですから、生活の場所というものは極めてむずかしいことになって来ました。