轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

06 一九三九年(昭和十四年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页

青空文庫

きのうの手紙で、うちのこと、大分ピーピー申しましたが、つづけて頻りに考えて居ります。林町の空気ともう一つの空気の間にちがいが大きすぎる。そこをあっち、こっちとうつること考えると肌にしっくりしません。もっと平押しにゆかないか、そう考えて居ります。そういう形はないかと。林町にしろ、家賃はいるのです、些少にしろ。寿江子が留守番に来たらきいて見ようと昨夜思いついた一つのプラン。寿江子ピアノのひけるアパートはないから弱っていました。郊外に暮すということがこの辺でいいなら、ここの家へ寿江子ピアノと来て共同的な経済にして、私は別にそちらに部屋をもってゆけば、客のこと、手紙のこと、その他が順調にゆき、私は変にバランスのちがった二つの間を動く感じではなく、いいのではないかと思いつきました。林町の裏、しめておく。仕事の用で来た人も用を通ぜず不便なところへ来て無駄足をする。それは困ります。表と一緒のは、いろいろこまります。生活が混るから。一寸こちらへ来て部屋にかえることも直ですし。家のことやる人もこちらにおいて。二階を私の室。下の六畳寿江子。四畳半を茶の間。ね。わるくないプランでしょう。