轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

06 一九三九年(昭和十四年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页

青空文庫

それを思うと笑える。そしてその笑いは段々と優しいニュアンスを帯びて来ます。眠たさで、重く柔かになっている体や、いやいや青茶をのんでいらっしゃる手つきや。

達ちゃんからお母さんと私とへ手紙が来ました、十六日に出している。島田へ来たことをよろこんで居り、隆ちゃんにとっては何よりの餞別でどんなに意を強うしたかしれない、と書いてあります。母上の方へは、顕兄さんのお気持も十分わかります、深く感謝しています、と書いてありました。大同の人たちは一部(年かさの人々)が帰還するかもしれぬ由です、勿論はっきりは分らないけれども。若い達ちゃん達は後まわしですが、本年中には、と書いてある。辞典が大いに役に立つ由。誤字がすくなければそのおかげ、とありました。

達ちゃんは面白い。私宛に書くときより、お母さん宛に書く手紙、見違えるようにしっかりしていてゆき届いていて、なかなか急速な成長です。お母さんが三十年来商業に従っていて、後天的に商業をたのしむようになっているから、商業のために忙しいのは決して不満でないのを知っているから、お忙しくて却っていい。そういうようにも書いています。